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魔女の血をひく娘

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784652077146
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「私には魔女の血が流れている。」その日記は17世紀イギリスの魔女狩りを逃れ、新大陸へわたった娘の、驚くべき軌跡だった。   小学校高学年~中学生

内容説明

おばあさんは魔女として連れていかれた。裸で歩かされ、水に沈められたあげく、首くくりにされた。次はわたしだ…。アメリカで発見された古びたキルトに、一枚一枚縫いこまれた謎の日記。そこには、十七世紀イギリスの魔女狩りを逃れ、新大陸に渡った娘の、驚くべき軌跡が綴られていた…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bibi

38
いつの時代も、自分たちとは異質な人、自分たちにはない考え方や特殊な能力を持つ人などを受け入れまいとする風潮はなくならないようだ。2021/05/17

昼夜

36
17世紀・清教徒革命の時代、多くの人が魔女として処刑された。魔女狩りという言葉を知っていても、どんな時世にどんな環境でどのように起こったのか知らなかった。自分も同じ状況にいたら…と考えずにはいられなかった。告発する側、された側に何か違いがあったのかよくわからない、社会に蔓延する漠然とした不安感は現代にもあるしとモヤモヤする。主人公の行く末が気になる。2011/04/04

冬見

22
こうして「魔女」は生まれる。物語は日記という形を取り淡々とした語り口で進んでゆくが、むしろそれによって物語は現実味を帯び、気付かぬうちに腐敗と狂気が蔓延し泥濘に足をとられてゆく様が厳然と浮かび上がり、暗澹とした気持ちになった。これは物語でフィクションだが、こういうことが現実にあったのだ。ただただその現実が重い。2016/11/26

ひじり☆

12
魔女狩りをすることで、自分の財産を増やしコミュニティーの結束を深め地位を確立した者がいた。すごく不条理で許せない!少しでも異質な部分を責め立てる様子が昨今のいじめと変わらず、究極の最後があの形ではないだろうか…2015/10/30

星落秋風五丈原

11
セピアよりはもう少し赤っぽい写真では、ユマ・サーマン似の少女がじっとこちらを見ている。何かを問いかけたいのか、それとも何かを伝えたいのか。通り過ぎても、ふと振り返りたくなる印象的な表情だ。ここには教科書に載るような、英雄『ピルグリム・ファーザーズ』は、どこにもいない。新大陸で起こる争いは、その内容は違っても、いずれも他者を認めぬ迫害派が優位を占めた時、恐ろしい事が起こっている。昔から同じ事を繰り返してきても一向に人間は懲りてない。 それでも迫害される側に手を差し伸べる存在もいつも現れて来た事も事実である。2005/06/16

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