内容説明
古代末期から中世にかけて盛んに描かれた絵巻物。近年、注目されているこれら絵画史料を素材に、鮮やかに再現された中世世界へ読者をいざなう。絵巻のなかに繰り広げられるさまざまな風景から、中世の人びとの生活や風俗を鋭く追究し、新たな中世史像を構築する。
目次
１ 絵画史料と中世史（絵画史料研究をめぐって；「足踏み洗い」から「手揉み洗い」へ；服飾と中世社会；「仮屋」小考；描かれた樹木）
２ 絵巻から中世をさぐる（舞童・天童と持幡童；『天狗草紙』に見る鎌倉仏教の魔と天狗；絵巻に描かれた文書；絵巻と時代性）
感想・レビュー
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ばん
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中世の絵巻に関する論集。絵巻がどのように研究されているのか概掴むことができたし、まあ面白い話が書かれていた。ただ、絵巻の持つドラマツルギーについて述べられているのはそこまでなくて、残念だった。2012/04/28
