内容説明
日本史最大の謎、邪馬台国。はたして卑弥呼はその国の女王であったのか、倭国と邪馬台国はいかなる関係にあるのか、倭国の形成は大陸の歴史とどのように関わっているのか、等々。本書は、東洋史の碩学が「東アジア世界」「冊封体制」の二つの命題をもとに、中国王朝と東アジア諸民族の動向を踏まえ、日本国家と民族文化の形成を雄大なスケールで描く。
目次
1 倭国と邪馬台国
2 卑弥呼と東アジア
3 東アジア世界と日本
4 中国文化と日本―まとめにかえて
付論 近代世界における日本と中国―一九七二年日中国交回復に際して