内容説明
一五世紀末の公方家、管領家の抗争の中で幕が上がる戦国の動乱。北条、越後上杉、武田氏が台頭するなか、千葉、小田、佐竹氏ら東国諸氏は、独自の地位を築く。武士団を中心に「東」の戦国時代を大きなスケールで描く。
目次
1 戦国世界の成立―明応の乱から永正の乱へ(伊勢宗瑞の登場と伊豆・相模;山内・扇谷上杉氏の抗争と古河公方家の内紛;旧族領主層の内部抗争;上野の旧族と山内上杉氏家臣の同行;戦国状況の開幕)
2 戦国合戦の展開―大永・天文の乱の時代(北条氏と両上杉氏の抗争;房総の天文の乱と第一次国府台合戦;河越城の光芒と両上杉氏の没落;常陸・下野の天文の乱;戦国合戦の展開)
3 北条・上杉両氏の相剋と東国領主―弘治・永禄の争乱の時代(常陸・下野の政局と北条氏の房総侵攻;北条氏と上杉謙信の抗争;第二次国府台合戦と房総;佐竹氏と南奥・下野;上杉謙信の退勢と上野・武蔵;豊穣・上杉氏同盟の成立とその衝撃;杜動くの地域統一への胎動)
4 関東統一と天下統一の競合(北条氏の北進と反北条連合の形成;佐竹氏と南奥の戦局;常陸・房総の戦局;反北条連合と織田信長;本能寺の変の衝撃;北条氏の攻勢と反北条連合;終焉に向かう東国の戦国)
著者等紹介
市村高男[イチムラタカオ]
1951年茨城県に生まれる。1983年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、博士(史学)。現在、高知大学教育研究部人文社会科学系教育学部門教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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