内容説明
日本最大の初詣スポット、明治神宮。なぜ２０世紀の東京に、絵画館・競技場・記念館のある新しい神社が造られたのか。忘れられた「大正の大事業」の真相を掘り起こし、国民にとって明治神宮とは何だったのかを考える。
目次
明治神宮がいつできたか知っていますか―やや長めの序章
明治天皇の出現
明治神宮を東京へ
明治神宮をわが町へ
明治神宮は東京に
明治神宮の出現
明治神宮とはいったい何であるのか―短めの終章
著者等紹介
山口輝臣［ヤマグチテルオミ］
１９７０年、横浜に生まれる。１９９８年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士（文学）。高知大学人文学部を経て、九州大学大学院人文科学研究院助教授
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感想・レビュー
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岡部敬史／おかべたかし
76
明治神宮がなぜできたのか……から大変わかりやすい文章で綴った本。役立つ＆面白い。2018/08/31
wang
1
明治神宮はなぜ作られたのか？なぜあの場所にあるのか？外苑とはなんなのか？これらの素朴な疑問にたいしてどのようにして作られたのかの過程を述べることで回答する良書。西の伊勢神宮に対する存在としてあたかも日本の歴史とともに存在する可能ような神社。これが明治天皇崩御後に国民からの強い要望で作られた極めて新しい存在と知る人はどれほどいるのか。明治天皇の存在が近代日本の発展の歴史と重なり国民から強く支持されどうしても記念の存在が求められた過程は印象深い。今では当たり前の外苑のおかげで青年スポーツの発展に寄与している。2015/01/31
在我壷中
1
『神道』は宗教か？『政教分離』の初発？は何時と如何に？と知りますか？記念館と祈念碑、銅像は畏怖畏敬、崇敬と同慶？か記念神社・神宮？とは。今将に、国立競技場改修計画、神宮外苑（明治公園周辺再開発）再開発計画。戦後GHQによる3S（セックス・スクリーン・スポーツ）と剣道、柔道、相撲道『道』とスポーツを今こそ、此度のオリンピックを期と、国内、国外へ知らしむる期と。此度の国立競技場改修計画、オリンピックをも、このこと抜きには語る無かれ！『宗教』（神道は宗教か？）を『道』（スポーツと道は？如何に！と。今問え！と。2014/06/09
ホンドテン
0
所有。村上(1970)の国家神道観批判論に反駁しつつ、記念事業という近代的装置としての明治神宮建立のドタバタを素描したもの。発起者の力関係やら、選定過程の出来レース臭さとか･･･あー･･･2017/12/29
