歴史文化ライブラリー
宮武外骨―民権へのこだわり

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642054959
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0320

出版社内容情報

明治22年に発行した『頓知協会雑誌』に帝国憲法のパロディを掲載して不敬罪で入獄。以来大正から昭和にかけて『滑稽新聞』『スコブル』『赤』『面白半分』などの雑誌や『筆禍史』『猥褻廃語辞彙』などの単行本を次々と刊行して多くの筆禍をうける。晩年は明治期の新聞や雑誌を保存する明治新聞雑誌文庫の資料蒐集と整理に情熱を傾けた硬骨の軌跡。〈主な目次〉宮武外骨とは何者なのか/自由民権と『頓智協会雑誌』(『頓智協会雑誌』創刊/『頓智協会雑誌』をめぐる群像/「大日本頓智研法」発布/入獄が外骨にもたらしたもの)/『滑稽新聞』の闘い(石川島出獄後の外骨/『滑稽新聞』創刊へ/風俗壊乱で最初の筆禍/過激にして愛嬌ある闘いの日々/『滑稽新聞』のスタッフたち/『滑稽新聞』と大阪壮士倶楽部)/日刊新聞の創刊と失敗(浮世絵の世界へ/日刊新聞『不二』の失敗/第12回総選挙に立候補)/大正デモクラシーと外骨(普選要求運動の渦中へ/米騒動から民本主義へ/奇抜なアイディアの雑誌群)/廃姓外骨(差別の根元の姓を廃止/明治新聞雑誌文庫創設/やがて資料の宝庫に成長)/戦中の外骨(最後の出版活動/言論を封じられた操觚者/絵葉書の編集と魚釣りの日々)/あとがき

内容説明

明治22年に発行した『頓知協会雑誌』に帝国憲法のパロディを掲載して不敬罪で入獄。以来大正から昭和にかけて『滑稽新聞』などの雑誌で藩閥政府と対決。晩年は明治期の新聞雑誌の蒐集保存に情熱を傾けた硬骨の生涯。

目次

宮武外骨とは何者なのか
自由民権と『頓智協会雑誌』
『滑稽新聞』の闘い
日刊新聞の創刊と失敗
大正デモクラシーと外骨
廃姓外骨
戦中の外骨

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポレ

7
周辺人物の詳述に力を入れた宮武外骨の評伝。依田学海と坪内逍遥を引き合わせたのが外骨だったことに驚嘆する。逍遥は言わずと知れた近代日本文学の始祖的な存在。小説の概念を紹介し、『当世書生気質』で実践してみせた。学海は森鴎外へ漢文を繙いた人物。『ヰタ・セクスアリス』に文淵先生として登場する。この時代から外骨は活躍していたのかとシミジミしてしまう。2018/02/16

暇人

0
反権力というよりも毒を吐きたかった方だったのではないかと思う。立身出世が当たり前の明治時代の中に背を向けて、ただただ政権に毒づく。時にはやり過ぎて投獄されるが、懲りない。お金に困るが、当時のマスコミにありがちな強請りたかりとは無縁で、創刊と廃刊を繰り返す日々。今でも愛される所以だろう。2017/05/06

吃逆堂

0
人脈中心に論じられていて、外骨をとりまく環境・時代がわかりやすい。それだけに、若干時間軸を前後する部分が惜しいとも感じる。複雑ゆえに単純な編年叙述が難しいのはわかるけれど…。2015/09/26

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