出版社内容情報
「冨嶽三十六景」の風景画と、ヨーロッパ印象派に多大な影響を与えた『北斎漫画』でつとに有名な葛飾北斎。しかし、一般に知られているこの評価は、90年にわたる彼の活動の一部にすぎない。幼少年期から晩年にいたる生涯を、多くの作品を取り上げながら、時期ごとの作画の変遷と特色を探り、全業績の見直しをはかった、初めてなる北斎総合入門。〔主な目次〕北斎の広範な業績―プロローグ/出自と習作の時代(出自と幼少年期/春朗をとりまく浮世絵界/春朗期の画風区分と勝川派)/宗理様式の時代(宗理派の果たした役割/宗理期の作品/宗理改名と独立への気概/独立後の作品/動静と逸話)/読本挿絵と肉筆画の時代(読本の沿革と北斎/多岐にわたる作画傾向/文化初中期の肉筆画/読本期の動静)/絵手本の時代(絵手本の沿革/絵手本出版の事情と『北斎漫画』/文政末年ごろまでの作品/関西旅行と川柳への傾倒)/錦絵の時代(「冨嶽三十六景」/多彩な錦絵と困窮の日々)/最晩年 肉筆画の時代(二期に分けられる最晩年の作品/最晩年の生活)/あとがき
内容説明
日本における神とは何か。この難問に民俗学の立場から迫る。各地の神社や寺院の儀式と祭り、歴史と伝承などを通して、日本の神観念の淵源を探り、神がケガレの吸引浄化装置として生まれる仕組みを具体的に検証する。
目次
鳥喰と禊祓(厳島神社の御島廻式;史実と伝承;儀礼世界の構造 ほか)
龍蛇祭祀の儀礼と神話(古代出雲の特殊性;佐太神社の神在祭;神在祭の歴史 ほか)
人身御供と成女式(見付天神社の裸祭;人身御供譚の深層;裸祭と人身御供の物語)
遊びと尸人(両山寺の護法祭;護法祭の構成;護法祭の歴史と意味)
感想・レビュー
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