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歴史文化ライブラリー
江戸御留守居役―近世の外交官

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642054898
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0320

出版社内容情報

紀元前 334年、アレクサンドロス大王は東方遠征に出発し、ペルシア帝国の首都ペルセポリスを占領、壮麗な王宮を焼き払った。だが、一見単純に見えるこの事件の背後には、大王の政治路線を左右する重大な事実が隠されていた。古典・考古資料から、王宮炎上事件の真相を探り、さまざまな伝説に彩られた、大王アレクサンドロスの実像を明らかにする。〈主な目次〉アレクサンドロス大王の虚像と実像/ペルセポリスの都(建設までの道のり/ペルセポリスの建設)/アレクサンドロスの到来(マケドニア軍の侵攻/都市部の占領と略奪/滞在中のアレクサンドロス)/王宮放火の真相 古典史料の検討(アレクサンドロスの歴史家たち/計画的放火の伝承/衝撃的放火の伝承/放火の時期)/埋もれた都から 考古学資料の検討(発見と発掘の歴史/火災の痕跡/略奪の痕跡)/放火の動機(政治宣言か復讐か/対ギリシア人アピール説/対ペルシア人懲罰説/アレクサンドロスの後悔)/伝承の形成過程(復讐物語の3点セット/暴君としてのアレクサンドロス像)/あとがきにかえて

内容説明

江戸留守居役は幕府・他藩との連絡・折衝、情報の収集に当る外交官である。その変遷をはじめ、情報媒体の種類・性格など、多彩な活動の実態を丹念に描き出し、近世武家社会の情報戦略に果した役割と歴史的意義を探る。

目次

江戸留守居役と留守居組合―その制度史(江戸留守居役とは何か;留守居組合とは何か)
江戸留守居役たちの情報交換方式(寄合;留守居廻状;留守居書状 ほか)
江戸留守居役・留守居組合の活動(先例・旧格の照会活動;一般的な情報収集活動;幕令の解釈と受容形態の決定)
江戸留守居役・留守居組合の歴史的意義

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sumichika3

1
諸藩の江戸藩邸にあって渉外担当・情報参謀として重要な機能を担っていた江戸留守居役と呼ばれる役職を論じた興味深い論考。総論的な解説と古文書に現れた様々な具体例に即した各論的な分析からなり、幕藩体制という近世武家社会の制度運用において政策遂行や情報戦略において、各大名家および幕府との間で、様々なかけひきがあった動態を知ることができる。服部弘司『大名留守居の研究』の大著や山本博文『江戸御留守居役の日記』などと読み合わせると、近世武家社会の法制史を知る上で興趣が増すと思った。

asukaclaesnagatosuki

0
諸藩の江戸藩邸にあって渉外担当・情報参謀として重要な機能を担っていた江戸留守居役と呼ばれる役職を論じた興味深い論考。総論的な解説と古文書に現れた様々な具体例に即した各論的な分析からなり、幕藩体制という近世武家社会の制度運用において政策遂行や情報戦略において、各大名家および幕府との間で、様々なかけひきがあった動態を知ることができる。服部弘司『大名留守居の研究』の大著や山本博文『江戸御留守居役の日記』などと読み合わせると、近世武家社会の法制史を知る上で興趣が増すと思った。

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