内容説明
「遠州流」とか「遠州好み」とかいう言葉は茶道や花道においていまも著名であり、より以上に庭園史上不朽の名を残した小堀遠州であるが、その実伝となると意外に知られていない。著者は庭園研究の傍ら深く遠州に傾倒し、多くの史料を博捜すると共に、実地の探査を重ねて、公私両面にわたる遠州の生涯を描き出した。詳細なる正伝完成。
目次
第1 父小堀新介正次
第2 小堀遠州の成長(古田織部に茶道を学ぶ;慶長初年から慶長末年まで)
第3 伏見奉行と公儀作事(元和初年より元和末年まで;寛永初年より正保2年まで)
第4 小堀遠州の文化活動(遠州好みの数寄屋;遠州の書状と茶道;晩年における遠州)
第5 小堀遠州の家臣と家族(遠州の家臣;遠州の家族)