内容説明
化政文化を代表する戯作者。原稿料で生計を立てた日本最初の作家ともいえよう。山東京伝に入門し、82歳で没するまでの血の滲むような著述生活は、家庭の労多く悪戦苦闘の連続であった。本書は、そのおびただしい著作や、失明をおして完成した晩年の大作『南総里見八犬伝』に至る悲壮な生涯を、近世国文研究の権威が詳述した、正確な実伝である。
目次
1 作家として世に出るまで
2 家長時代(飯田町の生活)
3 神田明神下の生活
4 晩年の生活(信濃町時代)
5 家族の人たち
6 著述
7 人柄と思想
滝沢家の系図
略年譜