内容説明
安政条約の調印と、唐人お吉にまつわる伝説で有名なハリスは、日本総領事として、当時最大の国際的難事業といわれた日本の通商開国を成し遂げたが、その間、孤独と病苦に闘いながら、攘夷の白刃にも屈せず、よくその初志を貫徹した。本書は透徹した俗説批判と厳正な彼我史料の校合により、彼の全生涯を初めて明らかにした。
目次
第1 来朝前のハリス
第2 下田時代
第3 江戸へのぼる
第4 江戸へはいる
第5 通商開国を力説
第6 条約談判のいきさつ
第7 条約調印のいきさつ
第8 公使の時代
第9 帰国後のハリス