人物叢書 新装版<br> 藤原惺窩

人物叢書 新装版
藤原惺窩

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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642050418
  • NDC分類 121.54

感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

18
裏表紙:門に林羅山や松永尺五を生む朱子学の祖。朝鮮の役の捕虜姜沆(きょうこう)が慶長4年に惺窩のために「惺斎記」、「是尚窩記」(3-4頁)。母を亡くし、追慕の誠を披瀝(35-6頁)。私も6年前の真冬、追慕を実感していた。羅山には、朱子の師の李延平『延平問答』を読むのを勧めた(67頁)。門人には松永尺五(1592-1657)。京都に講習堂の開塾。門弟に木下順庵、貝原益軒。順庵門には新井白石、雨森芳洲(68頁)。2021/03/26

きさらぎ

3
明治42年生まれの著者は芭蕉や蕪村についての著書もある東大文学部卒の歌人。それだけに和歌や漢詩についての分析が結構精緻ですが、同時に人物叢書なので経歴や人となりなどについてもきちんと触れられています。「局部的に徹底の学者よりも、このように大らかな広い学的態度の樹立者を近世の源頭に持ち得たということは、日本の学術のためにも大きな幸運であった」という著者の言葉に共感しました。2014/07/09

Ohe Hiroyuki

2
林羅山らを門下生に従えた戦国末期の偉人の一生について記した一冊▼学習意欲に燃え、明に行こうとして遭難して鬼界島に漂着し、朝鮮出兵で捕虜となった姜沆と交流するなどその行動力は凄まじい。▼一見、田舎に引っ込んでしまった儒学者のようであるが、その見識は朱子学に引きずられることもなく、我が国の古典についても多く親しんでいる▼天皇にも覚え目出度く、徳川家康ら諸大名にも請われたのは、彼が実は、実学を強く意識していた故であろう。▼彼が赤松広通の自刃に接して死を悼んだ所に、彼の人となりを感じることが出来る。2022/04/16

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