内容説明
きらびやかな屏風絵で知られる尾形光琳は、死後百六十年後の西欧や二百年後の日本で新たに評価され、再生を繰り返した。作品を語る「装飾的」という言葉の由来をもとめ、時空を超えて生きつづける光琳の軌跡を辿る。
目次
プロローグ 光琳とは誰?
1 光琳―最初の再生
2 明治期における光琳観の変遷
3 近代によみがえる光琳
4 語り方の変容―評語「装飾的」の検討
5 二十世紀後半の琳派受容
エピローグ なぜ、かくも光琳だったのか
著者等紹介
玉虫敏子[タマムシサトコ]
1955年東京生まれ。1980年東北大学大学院博士課程前期修了。静嘉堂文庫美術館学芸員を経て、現在、武蔵野美術大学造形学部教授。博士(文学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。