内容説明
都市と民衆の関わりを、新視点より追究。十九世紀の在方町武蔵国粕壁をはじめ、地下町仙台などを取り上げ、「住民結合」の実態とその歴史的位置等を明らかにする。あわせ城下町‐在方町‐村という「序列意識」を解明。
目次
近世都市史研究と住民結合
第1部 近世都市の住民結合(近世後期における在方町の住民結合―武蔵国粕壁を事例として;都市的住民結合の存立条件―武蔵国粕壁の住民構成分析から;在方町の惣町的結合―奥州郡山における都市祭礼の検討から;城下町における住民結合―仙台における町と仲間)
第2部 近世都市の序列意識(在方町の「町」・「宿」呼称の変化について;在方町の「町」呼称と地域社会―摂津国守口と水利組合;在方町の「町」昇格―奥州郡山を事例として;城下町における町の序列―仙台を事例として;近世都市空間をめぐる住民結合と序列意識)