内容説明
古来より、天皇と音楽は深く結びついていた。秘曲伝受で権威を高めた後鳥羽天皇、音楽を政治的に利用した後醍醐天皇、天皇に音楽を教えた御師、相伝された名器などについて考察。音楽と政治・国家との関わりを考える。
目次
第1部 天皇と音楽(鎌倉期以前における天皇と音楽;後鳥羽天皇と音楽;大覚寺統の天皇と音楽;後醍醐天皇と音楽;後光厳天皇と音楽)
第2部 天皇の音楽の習得と御師(音楽の御師―平安後期~鎌倉中期;音楽の御師―鎌倉後期~南北朝期;御師の実像)
第3部 累代御物の楽器
著者等紹介
豊永聡美[トヨナガサトミ]
1960年東京に生まれる。1982年学習院大学文学部史学科卒業。1987年同大学院人文科学研究科史学専攻博士課程単位修得退学。同年東京音楽大学専任講師。この間(1997年4月~1998年3月)ロンドン大学東洋アフリカ学学院(SOAS)客員研究員。東京音楽大学助教授。博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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