内容説明
本書は、ザビエル研究の第一歩として、ザビエル来日前の日本情報を中心にまとめザビエル及び彼以前のヨーロッパ人が、いかなる資料と方法と態度によって、いかに日本及び日本人を認識していったかを、明らかにしようというものである。
目次
第1章 ポルトガル語版『マルコ・パウロ』(1502年刊)とジパング情報
第2章 エスカランテ報告の日本情報―フレイタスとディエスの琉球・日本情報
第3章 ポルトガル・エルヴァス市立図書館所蔵「インド・日本の諸事に関する書」について
第4章 ジョルジェ・アルヴァレスと日本情報(1547年)
第5章 フワン・ロペス・ベラスコ編『新大陸地誌総記』と日本記事
第6章 ニコラオ・ランチロットと日本情報(1548年)
第7章 ニコラオ・ランチロット編「第一日本情報第一稿」の諸写本の系統について
第8章 ニコラオ・ランチロット遍「第1日本情報第3稿」の特色について
第9章 1548年「日本情報」と編者ニコラオ・ランチロットの役割
第10章 フランシスコ・ザビエルの「大日」使用について
第11章 フランシスコ・ザビエルとギョーム・ポステルの異文化理解について―ニコラオ・ランチロット編「日本情報」の利用を通して
第12章 1549年11月5日付鹿児島発フランシスコ・ザビエル書翰の日本情報とその影響