内容説明
「セクシュアル・ハラスメント」は「ブスな女の言いがかりにすぎない」とか、「いちいち目くじらを立てることじゃない」といった感情論は今では影をひそめ、最近では、企業サイドでも「労務管理上の大きな問題」との認識に立って、対策が検討されているようです。この本の著者は、いずれもセクシュアル・ハラスメント問題に深い関心を持ち、また実際にも被害者から相談を受けている弁護士、行政官、ジャーナリストです。主として法的側面から、セクシュアル・ハラスメント問題とその背後にある「性」の問題にアプローチしてみました。
目次
1 これがセクシュアル・ハラスメント
2 アメリカの裁判はどう変わってきたか
3 セクシュアル・ハラスメントに対する取組み―アメリカを中心に
4 性は日本でどう裁かれてきたか
5 セクシュアル・ハラスメントが提起したもの
6 座談会・法律改正への視点