内容説明
今日、統計は、行政に、企業経営に、労働運動に、家計分析に、さらに経済計画にと、社会のあらゆる面で必要不可欠なものとして利用されているが、その反面、私たちの日常は多種多様な統計数値の洪水に翻弄される結果ともなった。しかし、統計数値のまえには必ず社会的事実が存在し、その社会的事実の数字的な面を促えたものが「統計」であることを忘れてはならない。本書は、こうした観点から、統計というものがどのように生産・加工されるかを明らかにするとともに、それを利用する際に注意すべき点もわかりやすく説いた、初心者向きの入門書。
目次
第1章 統計とはなにか
第2章 統計調査
第3章 統計の加工
第4章 統計の利用
第5章 統計学とはなにか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハンギ
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1978年初版が出た統計学の本。統計を社会科学の観点から捉え、説明している。歴史などは結構詳しく、統計の内容も可もなく不可もなしといったところ。新しい本でいい本があるかもしれないが、日本で統計学を始めた旧幕臣の杉亨二という人を紹介しており勉強になった。他にもウイリアムペティの政治算術など。統計2冊目だけど速読なのであまり内容は理解できなかったが、同じ統計といっても回帰分析、偏差、分散などを求めるやり方は随分違うのかなと思った。幾何平均とか言われてもぱっとは理解できなかった。2013/12/06