感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
93
猪口先生の国際政治経済学の入門書のような感じで、82年に出されているのですが、結構基本的なことを分析されているので数年ごとに読み返しています。特に「安全を求めて」という第2章は歴史的な経緯などから説き起こしてくれていて参考になります。2016/05/21
しいかあ
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82年サントリー学芸賞。多少時事性のある本なので今読むことにどれほど意味があるだろうとは思いつつも、家に積んであったので読んだ。政経の諸分野を類型化して理解し、その上で今後の国際情勢の見通しを立てようという試み。類型化とその解説の記述が過半を占めるので、講義ノートをずっと読んでる感じもする。政治分野の記述については妥当性を感じるものの、経済分野はやや記述が抽象的であいまいな印象を受けた。これは自分が経済分野に明るくないせいかもしれないが。2021/03/18