出版社内容情報
明・清の時代に国家権力と対峙し,非合法とされ弾圧されたにも拘わらず,連綿と興亡を繰り返した秘密結社白蓮教の動態分析を通じて中国秘密結社を探る。 目次 序論 明代白蓮教結社の成立と展開 総括的白蓮教史論 清末江西の秘密宗教と近代への傾斜【ほか】
内容説明
とくに明・清の時代に国家権力と対峙し、それ故に非合法とされ弾圧されたにもかかわらず、連綿と興亡を繰り返した秘密結社白蓮教の動態の分析を通じて、白蓮教の宗教的位置づけと、中国の秘密宗教結社の普遍的性格と多様な姿相の流れまでも探る!
目次
第1編 序論(白蓮教をどうとらえるか;明清宗教結社史に関する研究史的動向)
第2編 明代白蓮教結社の成立と展開(白蓮教結社の成立;明朝支配の確立と白蓮教結社;嘉靖年間の白蓮教結社とタタール族;明末華北の白蓮教運動;明末清初南〓の宗教結社運動)
第3編 総括的白蓮教史論(白蓮教の教理的展開と「術」;明代宗教結社の教徒;明代宗教結社の経済活動;白蓮教運動の千年王国論的考察)
付編 清末江西の秘密宗教と近代への傾斜―宗教的地域研究の事例(「斎匪」と「会匪」;紅白黄教の性格とその系譜;紅蓮教と哥老会;真空教の系譜;秘密宗教結社史の時代区分;残された疑問と課題)