内容説明
ルターやゲーテを生んだドイツ、ハプスブルク家の栄華を残すオーストリア。その歴史と文化を語る。
目次
第1部 歴史の流れ(「ドイツ」というところ;ローマ帝国から神聖ローマ帝国へ;神聖ローマ帝国の光と影;宗教改革から絶対主義の時代へ ほか)
第2部 社会文化史の諸相(王朝と宮廷文化;教会と教会文化;城と騎士文化;中世の都市と市民生活 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
15
わかりやすい文章と通史と社会文化史に別れているのが良かったです。あまり知らない私にとっていい本でした。2022/01/09
tieckP(ティークP)
5
山川から出たあまり有名ではないシリーズの一冊だが、ドイツ史についての教養レベルでの概説書としては一番という気がする。坂井氏らしい読みやすさと必要な要素を選ぶセンス(まあ、彼が留学した地マールブルクへの偏愛は見て取れるが、それはむしろ美点だろう)が全体を貫き、構成も客観的な歴史編の部分と著者が特に注目する文化的事象についての部分がそれぞれに過不足なく収まっている。本書で用いられた、歴史から土地を見る方法と、同著者『ドイツ歴史の旅』の土地から歴史を見る方法は相補的で、内容に重複がありながら両方読むに値する。2017/12/30
Sakana
5
お気に入りさんから頂いた本です。私はドイツ史について全くの初心者なので、読み始める前は少し覚悟が必用だったのですが、いざ読んでみると文体がかなり優しく、丁寧で、すらすらと頭に入ってきました。さらに本書は単に歴史だけを記載したような本ではなく、ドイツの地理についての記述もしっかりされているため、地域と歴史の連動性を感じることができました。ドイツ史入門として最適の一冊です!ここを出発点に関連本を読んでいけたらいいな。2015/09/01
刳森伸一
4
ドイツの政治と文化の歴史の概説。歴史の流れが分かりやすくまとまっているいい本だと思う。2019/08/31
ダージリン
2
教会、城、都市の話題などもあり、なかなか面白かった。神聖ローマからドイツの歴史の流れは面白い。ドイツの歴史でいつも思うのは、近現代の波瀾万丈振り。ビスマルク時代のドイツの興隆、第一次大戦の敗戦、ハイパーインフレ、ヒトラー登場、第二次大戦の敗戦と東西分断、その後の東西統一。これだけ色々あった国は珍しいのではないだろうか。2014/07/19