内容説明
沖縄県はその昔、琉球と称し、日本とは別の独立した国家でした。江戸時代、薩摩の侵入を被り、日本の支配下に置かれましたが、中国との通交が認められ、琉球処分に至るまで王国として存続しました。当時、日本は中国と国交がありませんでした。そのため、日本と中国の挟間にあった琉球が、両国に使者を派遣し、あいだをつないでいました。琉球が王国として存在しえたのはなぜか、その理由を明らかにします。
目次
薩摩侵入
1 幕藩体制下の琉球
2 明清交替と琉球
3 薩琉中貿易
4 江戸・北京への琉球使節
5 トカラとの通交
琉球処分
著者等紹介
紙屋敦之[カミヤノブユキ]
1946年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得。専攻、日本近世史。現在、早稲田大学文学部教授。文学博士
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