出版社内容情報
列子は先秦時代の道家、列禦寇の言行をしるしたもの。寓話や神話伝説に富み興味深いが、成立・章句に異説が多く難解とされた。本書は問題点を解決した苦心の完訳。
目次
列子解説
天瑞第一
黄帝第二
周穆王第三
仲尼第四
湯問第五
力命第六
楊朱第七
説符第八
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
兵士O
11
この本は部分的に読みました。ただ要旨は一つだと思います。それは俺たち黄老の教えがスゲーんだということ。マブダチで有名な管仲と鮑叔牙のエピソードでも、さりげなく史実の間にそれを織り込んでいるし、殷の王様が家老に未知の世界のことを尋ねた際にも散々訳の分からんことを言ったあげく、結局は相対的なものなのですよ、とけむに巻きます。このお決まりのパターンが殆どなので、僕にとってはめっちゃ読みやすかったです。その根底にあるのは、物事を意識せず自然に任せよということ。でもそれが逆に人に優劣をつけているとも思いましたね。 2022/10/28
多読多量連投が日課だった
1
中国史にこんな人居たかなあと思ったら諸子百家的だが実在が疑わしいとか。2018/03/05