出版社内容情報
周の戦国時代末期の偉大な倫理学者荀況の書
荀子は、周の戦国時代末期の偉大な倫理学者荀況の書。荀況は性悪説の立場をとり、それだからこそ礼法を重んじ、教育によって人間は改善せらるべきだと主張した。孔・孟の礼論を実践的に発達させ、長く後世に影響を与えた。門人に李斯や韓非の諸賢が輩出した。本書は全巻を収め、上巻に巻10まで、以下を下巻とした。
周の戦国時代末期の思想家で、官僚でもあった荀況(じゅんきょう)の書。荀況は、孟軻(もうか)とは反対に性悪説の基礎に立つが、だからこそ礼法を重んじ、教育をもって人は改善されるべきだと説く。荀況の学は、孔・孟の礼論を発展させ、長く後代に大きな影響を与えた。また、その門下から秦の宰相・李斯(りし)や法家思想の代表であった韓非(かんぴ)らを輩出した。一方で、儒教では忌避されることもあり、清代で再評価が進んだ。荀況が諄々と説いた学説は孟子とあわせてまた精読を必要とする古典の一つ。
目次
巻第一
勧学篇第一
修身篇第二
巻第二
不苟篇第三
栄辱篇第四
巻第三
非相篇第五
非十二子篇第六
仲尼篇第七
巻第四
儒效篇第八
巻第五
王制篇第九
巻第六
富国篇第十
巻第七
王霸篇第十一
巻第八
君道篇第十二
巻第九
臣道篇第十三
致士篇第十四
巻第十
議兵篇第十五