内容説明
19世紀の西欧に起源をもつ社会学は、現代のグローバル化にともなう「新しい時代」に直面している。扱うテーマも、社会構造や社会システムといった「社会的なもの」から「文化的なもの」へと広がりを見せている。本書は、このような現代における変化をふまえ、新たな問題提起とともに、社会学をめぐる諸概念、キーテーマを解説するテキスト。マイク・フェザーストーン博士による特別講義収録。
目次
社会学とは何か
第1部 社会学の基本的分析単位―行為から構造へ(行為とパーソナリティ形成;行為・相互行為・社会関係;地位-役割;集団・組織;全体社会とグローバル・システム)
第2部 社会関係の生成と変容―社会的なもの(the social)の形成(コミュニケーション;社会化と逸脱;権力と支配;社会的コンフリクト;行為者とネットワーク)
第3部 象徴的世界の展開―文化的なもの(the cultural)の形成(記号とメディア;科学・技術;芸術;価値と規範;宗教)
第4部 グローバル化の諸次元と社会学(グローバル・メディアと大衆文化製品;グローバル経済と格差;グローバル・レベルの人権と社会的公正;グローバル化とリスク社会;グローバル化とナショナリズム;グローバル化とマイノリティ問題)
著者等紹介
丸山哲央[マルヤマテツオ]
神戸市生まれ。大阪大学文学部卒業、同大学院修士課程修了。現在、博士(人間科学/大阪大学)。日本学術会議連携会員。名城大学大学院特任教授。慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所研究員。佛教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。