内容説明
かつて日本に「天才」と呼ばれたデザイナーがいた。その名は、倉俣史朗。そのデザインはわれわれの世界に新たな地平を拓いた。現在日本のプロダクトデザイン界をリードする川崎和男が、自身のクラマタへの思い、そしてクラマタデザインが持つ先見性、普遍性、永続性をデザイナーとしての立場から語る珠玉のデザイン論。
目次
クピドが放とうとした矢
ワイングラスのインジケーター
硝子の音色
画家とともに
アクリルの生涯連鎖
変形という観念としての裏切り
モンドリアンへのオマージュ
脱構築という命題
造形された形式
輪郭線での記述手法〔ほか〕
著者等紹介
川崎和男[カワサキカズオ]
1949年福井市生まれ。金沢美術工芸大学美術工芸学部卒業。現在、デザインディレクター、大阪大学大学院工学研究科・医学系研究科教授、名古屋市立大学名誉教授、多摩美術大学客員教授、金沢工業大学客員教授、博士(医学)。伝統工芸品からメガネやコンピュータ、ロボット、原子力エネルギー、人工臓器、先端医療、海事戦略、宇宙空間の装置化などまで幅広く、デザイン活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。