内容説明
信濃上田の小豪族は、いかにして武田、上杉、北条、豊臣、徳川などの大勢力の狭間を生き抜き、大名にまで上り詰めたのか。真田氏三代四人が織りなす行動と魅力を探る。
目次
第1章 信玄にかけた幸隆(真田の流れと流浪;武田信玄の信濃侵略 ほか)
第2章 戦乱を乗りきった昌幸(信綱の家督相続;昌幸のもとで ほか)
第3章 豊臣と徳川の間で(関ヶ原合戦;その後の昌幸 ほか)
第4章 松代藩の礎を築いた信之(信之の領内統治;松代藩主となる ほか)
著者等紹介
笹本正治[ササモトショウジ]
1951年山梨県生まれ。1974年信州大学人文学部卒業。1977年名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了。現在、信州大学人文学部教授。博士(歴史学)(名古屋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かぐや
0
真田氏三代といえば、幸隆・昌幸・信繁(幸村)を中心に描かれがちだけど、信之の評価がきちんとされていてよかった。
wang
0
戦国大名・真田幸隆、昌幸、信幸を中心に変転する戦国の中を生き残った一族の系譜。手紙・日記・伝記など豊富な記録を多数引用し、事績がわかるよう何月何日に誰と何をしたと詳細に記述。だが、読みにくい文語の全文をここまで引用し村の誰それに褒美を出したなどまで細かに取り上げる必要があったのか?全部が真田家の歴史に影響のある事柄なのか?著者は重要性で取捨選択のできない人なのか、網羅資料を目指したのか?一般向け歴史書としては無駄が多すぎる。だがその時の雰囲気をつかんだり細部を知りたい向きにはよいかも。2012/10/24
MNK2
0
いわゆる真田三代(幸隆、昌幸、信繁)についての内容。信綱・昌輝、信之については他書で。いまだに信之の評価が低い風潮が残念。2018/01/14