Minerva西洋史ライブラリー<br> ドイツ・エリート養成の社会史―ギムナジウムとアビトゥーアの世界

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ドイツ・エリート養成の社会史―ギムナジウムとアビトゥーアの世界

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  • サイズ A5判/ページ数 289p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623029143
  • NDC分類 376.3
  • Cコード C3322

出版社内容情報

【内容】
教育史研究はドイツにおいても、日本におけると同時に長きにわたって教育理念と教育制度史という二つの領域にかたよりを見せてきた。
本書の問題関心は、いうまでもなく中等教育史一般ではなく、ギムナジウムというドイツ・エリート中等教育の歴史にあり、「近代ドイツ=資格社会」というフレームワークのもとで、アビトゥーアとその授与機関=ギムナジウムの歴史的世界への教育社会史的アプローチを試みる。

【目次】
序 章 教育社会史への道と本書の問題領域
第1章 「ギムナジウム体制」の成立――アビトゥーアの論理
第2章 「ギムナジウム体制」の社会的文化的機能――「切断と統合」の論理
 付論1 アビトゥーアと「死語の世界」
 付論2「アビトゥーアの外界」=民衆学校
第3章 アビトゥーア後の世界(1)――将校への道
第4章 アビトゥーア後の世界(2)――大学教授への道
第5章 ギムナジウム体制」の動揺と再編――ワイマルから第三帝国へ
終 章 「アビトゥーアの大衆化」のバランスシート――戦後教育の問題水域
あとがき/付表・ドイツ中等学校制度史概観

内容説明

教育史研究はドイツにおいても、日本におけると同時に長きにわたって教育理念と教育制度史という二つの領域にかたよりを見せてきた。本書の問題関心は、いうまでもなく中等教育史一般ではなく、ギムナジウムというドイツ・エリート中等教育の歴史にあり、「近代ドイツ=資格社会」というフレームワークのもとで、アビトゥーアとその授与機関=ギムナジウムの歴史的世界への教育社会史的アプローチを試みる。

目次

序章 教育社会史への道と本書の問題領域
第1章 「ギムナジウム体制」の成立―アビトゥーアの論理
第2章 「ギムナジウム体制」の社会的文化的機能―「切断と統合」の論理
第3章 アビトゥーア後の世界(1)―将校への道
第4章 アビトゥーア後の世界(2)―大学教授への道
第5章 「ギムナジウム体制」の動揺と再編―ワイマルから第三帝国へ
終章 「アビトゥーアの大衆化」のバランスシート―戦後教育の問題水域

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中村禎史

1
生まれ血筋ではなく、実力で高位、職位を得る、そんな教育制度を作ろうとプロイセンなど近代ドイツ国家は工夫してきた。大学受験資格=アビトゥーアとそれを与えるギムナジウムと言う学校の制度、その資格を得た人々の出自、父親の職業、古典語中心のカリキュラムなど、学校を巡って19世紀から20世紀後半までのドイツ社会の一面を描く。機会の均等を謳うが、高等教育を受けられるのは裕福な家庭の子弟に限られていたこと、学歴、資格が人々の社会的階層を決めたことなど、大変興味深く、また当時の統計がしっかりしていることにも驚かされます。2017/01/03

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