出版社内容情報
【内容】
5~10世紀にかけて中世西欧世界の形成時代、中世的心性や文化の形成、庶民レベルにおける信仰生活の形態、王国統治の原理と構造および社会集団のありようなどをテーマに考察する。
【目次】
説 継承と創造
1 聖人とキリスト教的心性の誕生
2 ゲルマン部族王権の成立―東ゴート族の場合
3 政治支配と人的紐帯
4 キリスト教と俗人教化
5 所領における生産・流通・支配
6 西欧中世初期社会の流通構造―パリ周辺地域を中心に
7 社会的結合
8 識字文化・言語・コミュニケーション
9 北欧の世界
内容説明
5世紀から10世紀にかけてローマ系、ゲルマン系、アイルランド系諸民族の社会と文化の融合が中世西欧世界を成立させた。本書は中世的心性や文化の形成、庶民レベルにおける信仰生活の形態、王国統治の原理と構造および社会集団のありよう、流通と生産のメカニズムといったテーマについて最新の社会史的研究成果をふまえ考察する。
目次
概説 継承と創造
1 聖人とキリスト教的心性の誕生
2 ゲルマン部族王権の成立―東ゴート族の場合
3 政治支配と人的紐帯
4 キリスト教と俗人教化
5 所領における生産・流通・支配
6 西欧中世初期社会の流通構造―パリ周辺地域を中心に
7 社会的結合
8 識字文化・言語・コミュニケーション
9 北欧の世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
xin
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「高校までの歴史教育を通じて得られる基礎知識と専門研究との間に橋渡しをする試み」と前書きに書かれている通りいい意味で教科書的に中世西欧時代の各論が概観できてなかなか良かった。特にこの巻は中世史の内でも馴染の薄い中世前期、ローマ帝国の崩壊~カロリング朝あたりまでを扱っていて勉強になる。また「西欧」というタイトル通り扱われているのはフランスを中心にイングランドやドイツあたりなのだが、この時代にヴァイキングで西欧に大きく関わった北欧の社会構造を取り上げた章があるのもポイント高い。次巻は中世盛期のようで楽しみ。2014/07/14