出版社内容情報
【内容】
市場統合を機に大きく変貌しつつある EC 経済を，産業，貿易，通貨，国際関係など多様な視点から詳細に跡づける。新しい世界秩序のなかでの EC，市場統合後の EC を展望する試み。
【目次】
第1章 欧州統合への道――新しいヨーロッパの秩序
1 ECのたどった道
2 一九八〇年代の新展開
3 欧州同盟へ向けて
4 新しいEC条約
第2章 経済成長と景気循環――資本蓄積の構造的変化
1 一九七〇年代以降の景気循環と経済成長の諸特徴
2 資本蓄積諸条件の悪化
3 収益率（資本分配率）の長期低落傾向
4 九二年域内市場とEC諸国経済の再活性化
第3章 産業構造と産業政策――九〇年代産業政策の基本方向
1 産業構造の変動と製造業の衰退
2 世界市場におけるECハイテク産業の比較劣位
3 EC産業政策の展開と研究開発
4 EC研究開発政策の推進
5 “研究技術共同体”への遠い道程
6 一九九〇年代のEC産業政策
第4章 先端産業と情報・通信産業――技術革新と「欧州技術共同体」
1 なぜ情報・通信産業か
2 一九八〇年代の科学技術政策
3 ECのテレコム政策
4 ECのテレビ政策
5 テレコミュニケーションにおける最近の展開
6 IC産業の最近の動向
第5章 ECの貿易――域内貿易と市場統合
1 共同市場の局面転換
2 共同市場の再生としての市場統合の完成
3 共同市場の軌跡
4 貿易活性化の局面と構造
第6章 ECの農業――共通農業政策と環境問題
1 共通農業政策の直面する諸問題
2 CAP改革の必要性――過剰生産をもたらした諸要因
3 CAP改革の歩み
4 農業における環境対策
5 マクシャリー改革案――CAPの発展と将来
第7章 通貨統合――通貨安定と欧州同盟への道
1 EC通貨統合の歩み
2 EMSの成立
3 EMSの目的と成果と問題点
4 経済通貨同盟（EMU）の意味するもの
5 EMUとイギリス
6 マーストリヒト条約――飛躍的な前進
第8章 地域・労働・市民――社会的ヨーロッパの形成
1 単一欧州議定書からマーストリヒト条約へ
2 構造基金による経済的・社会的結束の強化
3 構造基金改革と地域・農村開発政策
4 雇用問題と欧州社会基金
5 社会憲章の成立から一一カ国協定へ
6 労働力移動から人の自由移動へ
第9章 ECと発展途上国――「転機」に立つロメ協定
1 「対話」から「手詰まり」へ
2 金融協力の成果と現状
3 スタベックスの問題点
4 EDFの具体的成果
5 EC―ACP貿易の実態
6 第四次ロメ協定の概要
7 「転機」を迎えたロメ協定
第10章 ECと東欧――東欧変革と欧州新秩序の形成
1 東欧社会主義の限界と革命後の現況
2 EC統合とドイツ統一
3 東欧諸国の債務問題
4 ECの対東欧戦略(1)――経済・金融援助
5 ECの対東欧戦略(2)――共同宣言からヨーロッパ協定へ
第11章 ECとアメリカ――貿易不均衡の拡大と経済関係のゆくえ
1 世界貿易におけるECとアメリカのシェアの変化
2 貿易相手先の構成変化
3 貿易品目構成の変化
4 アメリカ・EC間の直接投資の相互交流
5 間接投資形態の資本交流
6 ECの対米経済関係
第12章 ECと日本――日欧産業協力と貿易摩擦のゆくえ
1 ECと日本の貿易関係
2 貿易摩擦の展開
3 日本の海外直接投資とEC
4 EC向け直接投資の構造
EC関係年表
EC関係基本用語集
目次
第１章 欧州統合への道―新しいヨーロッパの秩序
第２章 経済成長と景気循環―資本蓄積の構造的変化
第３章 産業構造と産業政策―９０年代産業政策の基本方向
第４章 先端産業と情報・通信産業―技術革新と「欧州技術共同体」
第５章 ＥＣの貿易―域内貿易と市場統合
第６章 ＥＣの農業―共通農業政策と環境問題
第７章 通貨統合―通貨安定と欧州同盟への道
第８章 地域・労働・市民―社会的ヨーロッパの形成
第９章 ＥＣと発展途上国―「転機」に立つロメ協定
第１０章 ＥＣと東欧―東欧変革と欧州新秩序の形成
第１１章 ＥＣとアメリカ―貿易不均衡の拡大と経済関係のゆくえ
第１２章 ＥＣと日本―日欧産業協力と貿易摩擦のゆくえ
