出版社内容情報
【内容】
障害者の背負っている苦痛を掘り起こし,障害者福祉への視座を提示しようとする本書の試みは,著者自身の厳しい体験と思考から創造され,障害者問題を社会福祉研究の立場から捉えるとはどういうことかが明らかにされた。
【目次】
序章 障害者とは
1.障害者の定義
2.「障害者」概念の再考
◇第1部◇ 障害者問題の現状
第1章 障害者をめぐる今日的問題情況
1.障害の種類と程度
2.補装具と医療
3.労働のようす
4.家庭・地域のようす
5.制度について
第2章 生活問題の検討
1.早期治療・早期教育
2.障害者と労働
3.高齢障害者と医学的リハビリテーション
4.人間のための統一的行政
第3章 障害者観を探る
1.現代社会の障害者観
2.障害者観の再考
◇第2部◇ 障害者問題の分析視点
第4章 障害者問題の思想-伊藤隆二氏の障害児福祉論-
1.社会問題と福祉
2.障害者観
3.「福祉教育」への志向
第5章 障害者問題とリハビリテーション
1.リハビリテーションとその問題点
2.障害者福祉論としての障害者リハビリテーション
-小島蓉子氏の障害者福祉論-
第6章 障害者問題と発達保障論
1.発達保障への視点
-糸賀一雄氏の「発達保障」概念-
2.発達保障から発達権保障へ
第7章 障害者福祉論の視座
1.障害者問題の構造
2.価値理念の設定
◇付章◇ ボランティア論の終焉
はじめに-問題の提起
1.ボランティアとは
2.ボランティア活動における倒錯と疎外