出版社内容情報
「ドナドナ」はユダヤ人迫害や虐殺と関係していた…私たちにとって身近な歌の中にどのような社会的な場面や記憶、人々の思いがこめられているか。ジャニス・イアン、ボブ・ディラン、中島みゆきらの歌に託されたメッセージを具体的に読み解きながら音楽の社会的意味について考えます。
細見和之(大阪府立大学)
内容説明
「ドナドナ」はユダヤ人迫害や虐殺と関係していた。「思い出のグリーングラス」のポイントは?身近な歌のなかに、どのような社会的な場面や記憶、人々の思いがこめられているか。ジョーン・バエズ、ジャニス・イアン、ボブ・ディラン、友部正人、中島みゆきらの歌を具体的に採りあげ、音楽と社会の関係について考えます。
目次
第1回 翼をもつ歌―ポップミュージックにおける果肉と種子について(私自身の体験から;「ドナドナ」イディッシュ語版と日本語版;ジョーン・バエズの「ドナドナ」 ほか)
第2回 ラブソングとプロテストソング―ジャニス・イアンにそくして(日本と欧米のリアリティの差異―「思い出のグリーングラス」をめぐって;ジャニス・イアンの奥行;「社会の子供」からのはじまり ほか)
第3回 日本のポップミュージックにおける音楽と社会―友部正人と中島みゆきにそくして(「ハリケーン」の衝撃;ふたたびジャニス・イアンとディランについて;友部正人について ほか)
著者等紹介
細見和之[ホソミカズユキ]
1962年生まれ。大阪府立大学人間社会学部助教授。詩人。専門はドイツ思想。主にアドルノ、ベンヤミンなど二〇世紀のユダヤ系の思想を読み解く作業をつづけている。「ドナドナ」へのこだわりもその一環である。また従軍慰安婦問題など現代史やマイノリティ問題にもかかわる
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