内容説明
ある幸福な朝、光がさすように突然のインスピレーションが浮かんで、科学上の、あるいは芸術的な発明が成し遂げられる。耳にする数々の劇的なエピソード、しかし発明者の内部ではどんな精神活動が進行したのか?大発明―大発見も偶然のたまものか。休息や忘却が着想をもたらすという仮説は正しいか。無意識と意識それぞれの役割。言語や視覚的イメージの介在。論理対直観。問題は次々と提示され、著者自身の鋭い内省と、パスカル、デカルト、ガロア等々大家たちについての豊富な引例により、創造の秘められたプロセスがあかされていく。
目次
1 概説
2 無意識についての検討
3 無意識と発見
4 準備段階。論理と偶然
5 その後の意識的作業
6 総合による発見。記号の助け
7 多様な数学的精神
8 直観の逆説的事例
9 研究の全般的方向
著者等紹介
アダマール,ジャック[アダマール,ジャック][Hadamard,Jacques]
1865‐1963。ベルサイユに生まれる。エコール・ノルマル卒業。ボルドー大学、ソルボンヌ大学講師を経て、コレージュ・ド・フランス、エコール・ポリテクニク教授を歴任。アカデミー・デ・シアンス会員。解析学、代数学、微分幾何学、とくに偏微分方程式論、関数論、解析的数論に貢献。関数解析学の先駆者。流体力学、波動論など数理物理学の分野でも多くの業績がある
伏見康治[フシミコウジ]
1909年名古屋に生まれる。1933年東京大学理学部物理学科卒業。理学博士。もと日本学術会議会長
尾崎辰之助[オザキタツノスケ]
1905年鹿児島に生まれる。1928年東京大学工学部船舶工学科卒業。1999年歿
大塚益比古[オオツカマスヒコ]
1928年大阪に生まれる。1951年大阪大学理学部物理学科卒業
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木村すらいむ
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あべっち
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