出版社内容情報
アウシュヴィッツのナチ将校アイヒマン裁判への透徹した観察。<悪> の陳腐さを衝いた問題作。1961年イスラエルにおけるアイヒマン裁判の一記録。1969年初版
映画情報:
『スペシャリスト』
1999年 仏、独他合作
監督:エイアル・シヴァン
◇その時代の歴史から、名作、問題作が生まれる。アーレントの著作は、ある意味でこの映画の原作である。
-by「興味深い映画の原作本」(フィガロジャポン2002.8)
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Hannah Arendt (ハンナ・アーレント)
1906年、ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスにおける愛の概念」によって学位取得。ナチス政権成立後(1933年)パリに亡命し、亡命ユダヤ人救出活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得。その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の客員教授を務め、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される。1975年ニューヨークで急逝。著書 『全体主義の起原』1-3 (1951, みすず書房 1972年、1972年、1974年) 『人間の条件』(1958年、筑摩書房 1994年)、『イェルサレムのアイヒマン』(1963年、みすず書房 1969年)、『過去と未来の間』(1954年 1968年 みすず書房 1994年)、『ラーエル・ファルンファーゲン』(1959年、みすず書房、1999年)他。
目次
法廷
被告
ユダヤ人問題専門家
第一の解決(追放;強制収容)
最終的解決―殺戮
ヴァンゼー会議、ポンテオ・ピラト
法を守る市民の義務
ライヒ―ドイツ、オーストリアおよび保護領―からの移送
西ヨーロッパ―フランス、ベルギー、オランダ、デンマーク、イタリア―からの移送
バルカン―ユーゴスラヴィア、ブルガリア、ギリシャ、ルーマニア―からの移送
中欧―ハンガリア、スロヴァキア―からの移送
東方の殺戮センター
証拠と証人
判決、上告、処刑
感想・レビュー
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(haro-n)
Willie the Wildcat
傘緑
藤月はな(灯れ松明の火)
扉のこちら側