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現象学の理念

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  • サイズ A5判/ページ数 200p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622019213
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3010

出版社内容情報

超越論的哲学としての、また超越論的イデアリズムとしての現象学という思想、現象学的還元の思想を初めて確立した書。現代思想に豊かな刺激を与えた最も基本的な入門書。

1965年初版 

※基本図書限定復刊2002年2月:2/8刊

目次

講義の思索過程
講義(自然な思考態度と自然的態度の学問;哲学的(反省的)思考態度
自然的見方における認識反省の諸矛盾
真の認識批判学の二重の課題
真の認識批判学は認識の現象学である
哲学の新次元、科学に対立する哲学固有の方法 ほか)
附論
附録 原典批評

著者等紹介

フッサール,エドムント[フッサール,エドムント][Husserl,Edmund]
1859‐1938。1859年4月8日当時のオーストリア領に生れる。1876年ライプチヒ、ベルリン、ウィーンの各大学に学び、1883年学位を得る。1884年ウィーン大学のブレンターノの門下に入り、専攻していた数学から哲学への道を歩む。1906年ゲッチンゲン大学教授となり1916年まで在職。その後1928年までフライブルク大学教授

立松弘孝[タテマツヒロタカ]
1931年名古屋に生れる。1953年南山大学文学部独文学科卒業。東京大学大学院修士課程を経て、1955‐58年ボン大学で哲学専攻。南山大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Uncle.Tom

19
フッサール現象学の解説本を読んでみて、ぜひとも原典を読んでみたいとの思いで挑戦。やっぱり原典はかなり難解です。現象学というものがそもそもどういうものなのか、読む前から分かっていなければかなりきびしいですね。僕自身はそれなりに把握していたつもりだったのですが、使われている用語に逐一惑わされる第一回目の通読でした。ただ、本文自体はそこまでの長さではないので、何度も読み返しものにしたいですね。今後の研究にとって欠かせない要素となるので、また挑戦します!興味のある人はフッサールの言い回しに翻弄されてみてください。2020/01/12

Uncle.Tom

16
自然的思考態度でなく哲学的(反省的)思考態度で対象と向き合う。それがまず現象学の前提となる。その具体的な手法がデカルト的省察を基にした方法的懐疑である。そして、それによって獲得された地盤から絶対的所与性を把捉する。これに基づき、内在を分析してみると、実的内在と構成的内在の2つがあることがわかる。前者は認識体験の中に実的に内在するものだが、後者はそれが内在せず、思念された対象性を直接的に直観し把捉する。つまりこのことから、単一的所与性だけではなく、本質認識にまで踏み込んだ点が現象学の肝であると言える。2020/06/01

☆☆☆☆☆☆☆

2
講義記録にしてフッサール現象学のさわり。「何を」研究すべきかについてはよく語られているんだけど、「どのように」が論じられていないので、なんというかちょっと物足りない感じもする2016/01/21

つだしょ

2
seq1 読む前に「『客観』とは何か?」と自分なりによく考えることが必要。厨二病な疑問だが、意外に深いはず。やろうとしていることはシンプルで、永遠の厨二病なのに(これをかわいいととるか、変人ととるか…)、もったいぶった言い回しや気取った小難しい言葉をつかうので大いに誤解され、また埋もれてしまったエドムント・フッサール。彼の創始した「現象学」の彼自身による最もわかりやすいもの。フッサールは、現象学は従来の思考の枠組みの中でその枠組みを批判しているから、とても窮屈(単調、退屈、無駄に繁雑)な方法。2012/11/08

Bevel

1
超越論的還元をしたあとは、公理として「世界がある」ということを使うことはできないけれど、パラメータとしては使うことができる。しかし、そうすることで、自明だと思われていたコギタチオ、つまり意識する自分、の曖昧な部分がいろいろ見えてくるから、大変だ。というふうにまとめてみた。ノエシス―ノエマはまだ出てこない。しんどい本だった。2010/03/06

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