社会学講義―習俗と法の物理学

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  • サイズ A5判/ページ数 284,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622016977
  • NDC分類 361
  • Cコード C1030

出版社内容情報

『自殺論』を著したデュルケムによる社会学講義。近代社会=産業社会がどのようにして規範を確立するのか、道徳、所有権、契約法について論じる。

内容説明

本書の諸章は、デュルケム死後ながらく日の目をみなかったボルドー大学およびソルボンヌにおける講義である。著者の他の著作からは、十分にうかがい知ることのできない、道徳、国家、法の社会学が、本書によってはじめて知られるであろう。

目次

職業道徳
市民道徳―国家の定義
市民道徳(続)国家と個人の関係
市民道徳(続)国家と個人‐祖国
市民道徳(続)国家の諸形態‐民主政
すべての社会集団から独立した一般的義務―殺人
所有の侵犯を禁ずる諸準則
所有権(続)
契約法―契約について
契約道徳(続)
契約道徳(続)
契約法(完)
契約道徳(完)

著者等紹介

デュルケム,エミール[デュルケム,エミール][Durkheim,´Emile]
1858年フランスのエピナルに生まれる。高等師範学校(エコール・ノルマル・シュペリエール)卒業。ボルドー大学(1887‐1902)、パリ大学(1902‐1917)の教授をつとめる。1898年『社会学年報』(L’Ann´ee Sociologique)を創刊し、いわゆるフランス社会学派の創始者、組織者となる。1917年没

宮島喬[ミヤジマタカシ]
1940年東京に生まれる。1963年東京大学文学部社会学科卒業。現在、法政大学大学院教授

川喜多喬[カワキタタカシ]
1948年大阪に生まれる。1976年東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。現在、法政大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てれまこし

11
1896~99年にかけてボルドー大学で行なわれた「倫理と法の一般物理学」という講義の草稿を中心に校訂・編集したもので、1950年刊。国家と個人を媒介する職業集団や所有権や契約の宗教的起源などが展開されているが、特に生前の著述ではあまり注目されなかった国家観や民主政の定義に新味を感じた。民主政を多数者による統治とする伝統的定義を斥け、社会の思惟機関としての国家の自律性と、国家と個人の間のコミュニケーションの密度を基準に民主政を定義する。再帰性の高度化という観点から人類の社会進化を捉えるような視点が見出せる。2022/06/14

sossii

0
勉強勉強。2013/05/17

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