出版社内容情報
20世紀物理学の世界像の変革に寄与した著者の思想を示す初期講演集。ノーベル賞受賞講演も併収。
内容説明
新しい物理学の進歩にあたっては、いつでも自然科学的世界像の変革が行われるものである。ハイゼンベルクは、本書に収められている諸講演において、20世紀になって現われた物理学の新しい発展にともなう世界像の変革について、くり返し論及している。
目次
1 精密自然科学の基礎の最近における諸変革
2 自然の物理学的説明の歴史について
3 現代物理学の原理的諸問題
4 現代物理学における古代自然学の思想
5 現代物理学に照らして見たゲーテの色彩論とニュートンの色彩論
6 自然科学的世界像の統一
7 原子物理学の現今の根本的諸問題
8 諸国民間の和協のための手段としての科学
9 量子力学の発展
10 プランクの発見と原子説の哲学的基本問題