内容説明
表面、界面を本質的に理解するための入門書。基礎から丁寧に解説。水や高分子、生体膜などのソフトマターの表面現象に重点をおき、基礎方程式の導出もしっかりとなされている。数式の展開は省略せず、高度な数学の知識がなくとも界面の現象を理論的に理解できる。豊富な具体例と文献により、学生だけでなく研究者にとっても大きな助けとなる書。
目次
液体表面
界面の熱力学
電荷をもった表面と電気二重層
表面力
接触角現象と濡れ
固体表面
吸着
表面修飾
摩擦、潤滑、磨耗
界面活性剤、ミセル、エマルション、泡
液体表面上の薄膜
回折パターンの解析
著者等紹介
ブット,ハンズ‐ユルゲン[ブット,ハンズユルゲン] [Butt,Hans‐J¨urgen]
マックス・プランク研究所高分子部門(ドイツ、マインツ)にてディレクターを務める。ハンブルグとゲッティンゲンで物理を学んだ後、フランクフルトにあるマックス・プランク研究所生物物理部門にて学位研究を行った。Ph.D.を取得後、1989年にカリフォルニア大学サンタバーバラ校で、当時開発されたばかりの原子間力顕微鏡(AFM)を使用した研究を行った。その後、ドイツに戻り1990‐1995年までマックス・プランク研究所生物物理部門にて研究を行った
グラフ,カールハインツ[グラフ,カールハインツ] [Graf,Karlheinz]
クレーフェルトの工科大学(Hochschule Niederrhei)にて物理化学の教授を務める。エアランゲン大学で化学を学び、マインツ大学で物理化学の博士号を取得した。学位取得後、カリフォルニア大学サンタバーバラ校にて研究員として1年間を過ごした。その後、マックス・プランク研究所高分子部門のブット研究室のグループリーダーを務め、液滴の蒸発、高分子表面の構造形成、自家製AFMを用いたコロイド粒子とラングミュア単分子膜の間にはたらく力についての研究を行った
カペル,ミハエル[カペル,ミハエル] [Kappl,Michael]
ミュンヘン工科大学で物理を学んだ後、フランクフルトのマックス・プランク研究所生物物理部門にてPh.D.の学位研究を行った。マインツ大学とジーゲン大学ではたらいた後、2002年よりマックス・プランク研究所高分子部門ブット研究室のグループリーダーを務める。研究分野は、表面力、ミクロスケールの濡れ、ミクロまたはナノ材料の力学物性の測定である。2007年よりマックス・プランク研究所高分子部門の集束イオンビーム室の責任者も務めている
鈴木祥仁[スズキヤスヒト]
コロラド鉱山大学研究員。理学博士
深尾浩次[フカオコウジ]
立命館大学理工学部物理科学科教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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