内容説明
昭和を代表する知の追究者たちが、「学問の入り口とその世界」を語った伝説のインタビュー集。25年ぶりの復活出版。第一弾。
目次
今西錦司・生態学―カゲロウから進化論まで
坂口謹一郎・応用微生物学―カビの秘密を追って
岩村忍・東洋史学―遊牧社会に魅せられて
彌永昌吉・数学―数字の美しさに惹かれて
緒方富雄・血清学―血清学から知る人体の不思議
末広恭雄・水産学―魚を推理する
田中美知太郎・哲学―ギリシャ哲学への誘い
坪井忠二・地球物理学―地震学の歩みとともに
前川文夫・植物学―見過ごされた植物の謎を解く
尾高邦雄・社会学―『職業社会学』のころ
著者等紹介
木原武一[キハラブイチ]
評論家・翻訳家。1941(昭和16)年東京都生まれ。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。6年間会社勤務の後、文筆家として従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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popcorn
6
昭和の碩学たちがそれぞれの学問について熱く語っています。自分が取り組んでいる学問が好きで好きでたまらない、一生かけてやってしまうくらい好きだという思いがひしひしと伝わってきました。内容が専門的でわからないところが多々ありました(全く知らない分野は仕方がないですね)が、それでも読み応え十分でした。これから何かを学びたい人、既に何かを学んでいる人には超おすすめです。碩学たちがどのように取り組んでいたのかが分かるので、そのような人にとっては極めて有益な本だと思います。私はこの本を読んで学ぶ意欲が強まりました。2014/01/16
SAGA
5
多数の方向性から見えるのがお得。寺田寅彦や牧野富太郎の名前がちょこっと出てうれしかった。尾高邦雄の項で「自己実現」について「自己を滅して仕事に生き、仕事を通じて永遠の自己を実現する」と言っていたのが印象的でした。2011/06/29
May
2
感想は3で。2019/02/24
くろちぇっと
0
学問をやる気が出てくる本。時代が時代だけに、色んな著名人の名前が「知り合い」として出てきてびっくりしたりする。
うらじみーる
0
知を探求することの素晴らしさを再認。勉強したくなってきたぜ!2010/12/04