内容説明
本書では、タイムマシンの最新情報を、「２００１年宇宙の旅」「コンタクト」などのＳＦ映画やＳＦ小説の例をふんだんに取り入れながら、面白く解説している。タイムマシンの存在により生ずる哲学的な謎「時間旅行のパラドックス」―そうしたワームホールを使って時間を遡り、誤って自らの先祖、つまり自分という存在の原因を消し去ることが原理的に可能となり、因果律が捩じれてしまうこと―についても、いろいろな考え方が紹介されている。科学好き、ＳＦ小説好きのあなたに自信をもって捧げる一冊である。
目次
１ 離陸
２ 宇宙の地図
３ ブラックホール―虚空の中へ
４ ホワイトホール―光から脱出
５ ワームホール―星間空間の抜け道
６ 西暦２５００年のブラックホーム探検隊
７ 明日は昨日
８ 宇宙玉つき大会
９ 千年後の光景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
3
タイムマシンは完全な絵空事というわけではない。少なくとも、時間を行き来するのではなく、未来に行くということについてだけ言うのならば、原理的に可能である。飛行機に乗るなどの方法も含めて高速に動いていれば、そうでない場合と比べれば時間が加速するということは起こりえる。また、仮に光よりも高速に移動することができれば、因果が逆転して見えるようになるだろう。2014/01/21
