驚異のチタバリ―世紀の新材料・新技術

驚異のチタバリ―世紀の新材料・新技術

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  • サイズ A5判/ページ数 457p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784621034392
  • NDC分類 541.65
  • Cコード C3054

内容説明

第二次世界大戦中に、日本、アメリカ、ソ連において、それぞれ独自に発見された強誘電体、チタン酸バリウム。一般にチタバリと略称されるこの材料は、驚異的な誘電率を持った誘電体として、また、極めて応用範囲の広い圧電材料として、エレクトロニクスの発展とともに全世界で驚くべき需要を創り出してきた。本書は、その発見の経緯から、発展の歴史をたどり、科学的原理と工学的応用の数々を、直接研究・開発にたずさわってきた多数の研究者によって紹介したものである。

目次

材料物性編(日本におけるチタン酸バリウム発見の経緯;圧電材料の歴史と発展;チタバリ誕生期の思い出;私の研究歴をめぐって;強誘電体としてのチタバリ;欧米におけるチタン酸バリウム発見の経緯;強誘電体研究 1947‐1952;誘電体論講の思い出;誘電体論講の思い出;幻のチタン酸バリウムの理論;チタン酸バリウムからヂルコン酸鉛へ;酸化物強誘電体とのであい;ロッシェル塩からPZTへ;強誘電体研究の歴史の疎画と思い出すことなど;ペロブスカイト型ABO3化合物への展開;PZTにまつわる特許問題)
応用編(チタン酸バリウム実用化研究会創生期の思い出;チタン酸バリウム実用化研究会創生期の思い出;チタン酸バリウム実用化研究会の歩み;チタン酸バリウム振動子開発協力の思い出;圧電応用初期の思い出;チタバリの圧電振動;魚群探知機とチタバリ振動子;メカニカルフィルタ;セラミックフィルタ;セラミック・コンデルサ物語;日本におけるセラミックコンデンサの黎明期;BLコンデンサ;チタバリ半導体とBCコンデンサ)
特別奇稿
参考資料

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MAT-TUN

3
素晴らしい書物。村田製作所の社史といってもよい。このような書物こそ広く読まれて欲しい。チタン酸バリウム:BaTiO3が発見された経緯、材料分析、その後の進展、特許出願など、技術開発における基本的なフォーマットがしっかりと学べる。昭和19年のころの貴重な記録が含まれている。また、Pb(Zr,Ti)O3についても詳しい。村田製作所が町工場から、従業員1万6千人を超える巨大企業に成長したのも優れた材料開発と応用があったからこそ。2012/03/12

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