JRはなぜ変われたか

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620318325
  • NDC分類 686.3
  • Cコード C0036

内容説明

民営化とは、体に染みついた「官」の臭いを、1枚ずつ引きはがすこと。1日52億円の赤字から1日26億円の黒字へ。「現場」の隅々に精通した技術系トップが振り返る、激闘の20年。

目次

序章 JR東日本の誕生まで
第1章 ハードもソフトも、すぐに大転換
第2章 列車サービスの改善
第3章 まず安全、そして近代化とデザインの革新をめざして
第4章 談合と天下りとの決別めざして
第5章 技術をインソーシング化する
第6章 駅ナカとSuica革命
終章 これからのJR東日本

著者等紹介

山之内秀一郎[ヤマノウチシュウイチロウ]
1933年、東京生まれ。東京大学工学部卒業。56年、国鉄入社。本社運転局保安課などを経て、69年から国際鉄道連合事務局へ出向。72年に帰国し、以後、東京北鉄道管理局長、本社運転局長、常務理事を歴任。87年、国鉄分割民営化とともにJR東日本副社長に就任。副会長、会長を務め2000年、退社。同年、宇宙開発事業団理事長。03年10月~04年11月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の初代理事長。05年、NASAから栄誉賞を受けた。05年1月からJR東日本顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

12
国鉄民営化後、特にJR東日本での改革の数々を副社長という立場で指揮を執った著者が解説した一冊。民営化直後のJRは技術的にも起業組織としても時代に取り残されており、例えば運行車両の状況確認方法は電話のみ、ダイヤ調整は手書きと世界的にも遅れている状態だった。原因としては強すぎる労働組合が技術導入や効率化を妨げ、天下りや談合が支配した取引、行きすぎた投資効果主義でコストダウンがまったく図られなかった。改革内容は他の企業にも応用して考えられることが多く、とても勉強になった。素晴らしい一冊。2020/09/07

手押し戦車

10
企業内にはびこる傲慢さ、財務中心となった企業体質の官僚化が活力を奪い、死に至る病の様に蝕んで行く。組織が大きな経営判断を間違え過去の成功体験に自惚れると時代の変化も現実直視出来ず明確な目標が無くなり企業が迷走する。財政崩壊は自立心を削ぎ落とし技術、競争力低下、優秀な人材確保が困難になり破滅に行く。どんなに優秀なビジネスでも組織が崩壊してると何もならない。どんなサラブレッドに乗っても、コースを踏み外すと何もならない。三冠馬でも上に乗る人によって脚の折れた馬になってしまう。誠実な姿勢で挑むからこそ事業が生きる2014/08/03

飯田健雄

8
この著者の山之内さんは、出版と同時に逝去された。本を出すというという思いが強かったんでしょう。JRはなぜ、変われたか、一言でいうと、労使対立の終焉、「民営化」、利潤というコンセプトが組織に入ってきたらかでしょう。そして、つぎつぎと生み出される新幹線にみられるイノベーションの追及、(リニア新幹線)安全への追及、そして、鉄道に付随するルミネ,NEW DAYS、駅ナカビジネス、現在、JRは積極的にビジネス展開していますね。それは、著者の山之内さんが言うように、巨大ICTサービス産業ともいえるでしょう。2015/08/19

baboocon

4
☆☆☆2009/11/15

波切

2
JR東日本に特化した内容です。当たり前のことを信念を持ってやりきる。簡単そうで難しいことの大切さがわかる。ストーリー性には乏しいが、具体的な改革が述べられています。2013/06/03

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