出版社内容情報
行政法は、行政の手を通じて「公共性を実現」するための重要な法制度である。毎日の新聞には、「犬も歩けば棒に当たる。君も歩けば、行政法に当たる。」というほど、多数の行政法上の問題が掲載されている。それは一見きわめて断片的であるが、その構造的特色を明らかにし、その不合理性と改善策を提言する。
1.行政法の存在理由と大変革期にある行政の法システム
2.行政の監督システム① -安全性と経済性
3.行政の監督システム② -行政の監督と私法との関係、監督手法の改善策、行政指導
4.行政上の強制実現・制裁のシステム
5.行政のサービス・事業システム
6.土地利用規制の法システム
7.経済的手法・補助手法
8.情報の収集管理保護システム
9.事前手続き
10.住民参加
11.地方自治と行政組織
12.損失補償法
13.国家賠償法
14.行政訴訟法
15.行政への不服申立てと行政の監視