出版社内容情報
従来の枠組みにとらわれない視点から,新たに近世(江戸)文学を概観している。各章は旅,恋,遊里,武士と忠義,ノンフィクション,笑いなどトピック的な表題とし,芭蕉や蕪村,一茶,西鶴などのほか,黄表紙や,笑話集,狂歌・狂詩なども題材としてとりあげている。たとえば「遊里」では,仮名草子,西鶴の好色物,洒落本,人情本を題材に,「遊里」の「愛と性」の描かれ方を論述。これまで以上に,近世文学の面白さを味わうことができるだろう。
1.総論
2.花鳥風月-俳諧
3.花鳥風月-和歌・漢詩
4.旅
5.恋-この不思議なもの
6.遊里-ひとつの磁場
7.怪異と伝奇Ⅰ-仮名草子・浮世草子と怪談
8.怪異と伝奇Ⅱ-読本の成立と怪談
9.笑い
10.学問と思想
11.町人と経済
12.武士と忠義
13.ノンフィクション
14.絵画と江戸文学
15.異国