出版社内容情報
地域福祉は住民主体を基本とする地域社会をベースにしたサービスとケアのシステムであり,地域住民はサービスの受け手であるとともにサービスを創出する担い手でもある。地域福祉が,国から地方への中央集権的,上意下達的な縦割り型の法令や補助金に拘束されたものではなく,生活者である住民の目線から自治体を含むさまざまな専門職団体・住民団体が多様な生活支援サービスを行い,市民活動を横につないでいく取り組みであることが理解できるだろう。地域福祉の源流,ボランティア活動と福祉教育などの章で構成。
1.地域福祉の概念と理念
2.地域福祉の源流
3.戦後日本の地域福祉
4.地域福祉の構成と範囲
5.地域福祉におけるサービス供給組織
6.福祉施設と地域社会
7.社会福祉協議会とNPO
8.ボランティア活動と福祉教育
9.民生委員・児童委員の現状と課題
10.住民主体形成と当事者組織
11.福祉の情報提供と相談・苦情解決のシステム化
12.コミュニティワークと福祉のまちづくり
13.地域福祉の財源ー公的財源について
14.民間福祉の財源
15.地域福祉計画の策定と公私協働・官民協力