扶桑社ミステリー<br> ザ・ポエット〈上〉

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扶桑社ミステリー
ザ・ポエット〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 415p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784594023638
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

デンヴァー市警察殺人課の刑事ショーン・マカヴォイが変死した。自殺とされた兄の死に疑問を抱いた双子の弟で新聞記者であるジャックは、最近全米各所で同様に殺人課の刑事が変死していることをつきとめる。FBIは謎の連続殺人犯を「詩人」(ザ・ポエット)と名付けた。犯人は、現場にかならず文豪エドガー・アラン・ポオの詩の一節を書き残していたからだ。FBIに同行を許されたジャックは、捜査官たちとともに正体不明の犯人を追う…。エドガー賞受賞の鬼才、マイクル・コナリーが犯罪小説の極北に挑む野心作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

363
【原書】原書は分冊でないので、この辺かなというところだが、まだボッシュ出てこないぞ(笑)刑事だった双子の弟を殺されたのに、自殺で済まされそうになった地方新聞記者の手記に、ペドフィリアであり、連続殺人鬼である男の独白が混じる形式。詩心はないわたしだが、タイトルの由縁である「ポー」を読んで、彼の孤独に触れたくなる。捜査にFBIも加わり、ますますページを繰る手が止まらなくなってきた。実際に読んでいるのは:https://bookmeter.com/books/119105182018/10/10

ケイ

128
«コナリー シリーズ外作品①» 記者の双子の刑事が死亡。自殺なわけがないと探しているうちにエドガー・アラン・ポーの詩を遺言代わりに残す連続殺人の構図がみえてくる。それゆえのポエット。やはり、コナリー。名作を作品に絡めてくるなあ。感想は下巻で。2018/01/16

Tetchy

119
作者初のノンシリーズの本書は警察官だった双子の兄の自殺の真相を調べる弟の新聞記者ジャック・マカヴォイが主人公。自身新聞記者だった作者が最も投影された人物のように思えて非常に興味深かった。連続殺人犯<詩人>がポオの詩を現場に残しているところが文学的風味を与えている。ポオの詩はジャック自身の過去の忌まわしい記憶を想起させ、心の深淵を抉り、そこに潜んでいる冷たいものを鷲掴みしてポオその人の心の憂鬱と同化していく。その様子はなんとも文学的香味に溢れ、深くその詩の世界、いや死の世界へと沈み込んでいくかのようだ。2018/01/10

harass

84
読書に気が向かないのでとっておきの積読に手を付ける。双子の兄、刑事の自殺に疑問を抱く新聞記者の主人公は、兄の自殺が偽装されたものであり、残された遺言や、類似する殺人課刑事の自殺には共通点があることを見抜く。犯人の動向も交互に描写し、FBIとともに犯人を追う主人公の活躍を描く。いやはや別格といえる筆力のこの作家に舌を巻く。交互に描かれる犯人側で、一層サスペンスと抜群のグリップ力に感心。構成や人物造形などが一級品。下巻に。2020/05/10

ずっきん

68
マイクル・コナリーは刊行順!っつーことでコレ。面白いんだけど、全体を覆う陰鬱なムードが重いよ。ポオも暗いよ。ぬおー、マカヴォイ、頑張ってるよ、ツラいのもわかるよ。でも、もっとシャキッとせいっと背中をバシバシしたい(笑) それにしても、コナリーさんは二転三転どんでんあるから、誰もかれもを疑って読んじゃうなあ。さあ、下巻へGOー2019/05/04

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