内容説明
はじまりは、ひとりの女子高生から送られてきたわずか数枚の日記だった。そこには、突然の事故で、命尽きようとしている彼への身を切るような思いが綴られていた。誰かに話さなければ、持ちこたえられないほどの魂の傷痕。やがて彼女は、少しずつ、書くことで絶望の淵から立ち上がる。そして真っ暗な闇を抜け出したとき、同じような苦しみのなかにいる人のことを思いはじめる―。「あたしもそうだったよ。でも生きることはすごいよ」そう伝えたくて、つらい体験を本にしようと決意する。ひとりの女の子の勇気が周囲を動かし、この本が生まれました。裏切り、レイプ事件、恋人の死…。18歳・女の子の感動手記。
目次
第1章 ひとりぼっち
第2章 高校生活
第3章 こぅちゃん
第4章 追いかけてくる過去
第5章 夜の街
第6章 再会
第7章 事故
第8章 神様、お願い
第9章 飛べない折り鶴
第10章 手をつなごう
著者等紹介
星野夏[ホシノナツ]
1986年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そのぼん
29
Amazonのあらすじを読んで、実話を元にした話だと知って驚きました。ケータイ小説のような文体で描かれていました。レイプされた少女が主人公で、恋人が事故にあい・・・といった展開でした。内容の割に、かなりさらっと読めるものとなっていました。もう少し深みがあれば、共感できるところも多かったのではないかな、と思いました。どこかで読んだことのあるイメージの作品でもの足りなさも感じました。2013/07/28
ソラ
9
内容(「BOOK」データベースより) はじまりは、ひとりの女子高生から送られてきたわずか数枚の日記だった。そこには、突然の事故で、命尽きようとしている彼への身を切るような思いが綴られていた。誰かに話さなければ、持ちこたえられないほどの魂の傷痕。やがて彼女は、少しずつ、書くことで絶望の淵から立ち上がる。そして真っ暗な闇を抜け出したとき、同じような苦しみのなかにいる人のことを思いはじめる―。2009/08/23
ゆっくり読書
6
パラパラと捲ってみると、読まずにはいられない内容で、初めて立ち読みで読了(もちろん何時間もかけて)。題名とは大きく違う壮絶な人生を過ごした少女の夏。幼き頃にレイプされてから、人生の歯車は大きく狂ってしまう。それを助けたのが彼の存在だった。自分を愛してくれる人。認めてくれる人。そんな大切な人を失う時、計り知れない悲しみがあると思う。その心情がこの本に刻まれています。そして、その死を通して、見えていなかったものの存在がはっきりと見えてくる。亡くなってしまった彼が空にいるから、題名があおぞらなのかな。2014/10/27
シンヤ
6
自分もしっかり生きなきゃと思いました。著者のまわりにはホントに優しい友達がいるんだなと思った。2013/05/05
腹ぺこ熊さん
6
よくこんなけ自分に酔えるな、と。2009/07/07