内容説明
本書の上巻では、欧米4カ国におけるホームレス問題の歴史と現状、そしてホームレス生活者に対する支援施策の制度的枠組みを紹介した。そこでの支援施策の紹介は、全国的に施行されている法律や制度に重点がおかれ、支援の現場で実際にどのような活動がなされているかについての詳細な叙述は割愛されていた。そこで、下巻では、欧米4カ国における地方自治体やNPOによるホームレス生活者への支援活動の具体的な事例を紹介している。
目次
第1編 イギリス(ホームレス支援施策の焦点;地域におけるホームレス支援施策の実践―カーディフ市を事例にして;ホームレス支援におけるボランタリー組織の役割と支援の蓄積 ほか)
第2編 ドイツ(ホームレス生活者扶助連邦協議体―支援諸団体の全国組織;ノルトライン‐ヴェストファーレン州におけるホームレス生活者対策の具体的展開;フレンスブルク市―ホームレス生活者支援の先進的都市 ほか)
第3編 フランス(社会的緊急性に応えた活動;宿泊施設h´ebergement;住宅保障のための制度的枠組みと支援の実態)
補論 社会賃貸住宅制度の動向
著者等紹介
中村健吾[ナカムラケンゴ]
大阪市立大学大学院経済学研究科助教授
中山徹[ナカヤマトオル]
大阪府立大学社会福祉学部教授
岡本祥浩[オカモトヨシヒロ]
中京大学商学部教授
都留民子[ツルタミコ]
県立広島女子大学生活科学部教授
平川茂[ヒラカワシゲル]
四天王寺国際仏教大学人文社会学部助教授
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