出版社内容情報
子どもたちはなぜ描くのか。その作品は情緒やパーソナリティの指標となるのだろうか。作品の表面構造だけでなく描画過程の役割と重要性に着目した描画心理学入門。
内容説明
単純でありながら人をひきつける子どもたちの絵は、何を反映しているのか。それは、彼らの情緒やパーソナリティの指標となるのだろうか。本書は、子どもの描画研究の歴史におけるさまざまなアプローチを紹介し論評しながら、描画とは何か、子どもたちはなぜ描くのかをさぐり、描画過程の役割と、その作品にあたえる影響の重要性、子供たちが描画のなかに提示するゆたかな情報に着目して、児童画研究の将来を展望する。心理学専攻の研究者や学生はもとより、美術学校や幼稚園の先生・保母さんのための描画心理学入門。
目次
第1章 歴史と理論的概観
第2章 子どもの描画の特徴
第3章 描画とは何か
第4章 なぜ子どもは描画するのか?
第5章 描画過程とその効果
第6章 描画のなかに提示されているのはどんな情報か?
第7章 描画の感情表現の側面
第8章 特異な描画発達
第9章 芸術としての子どもの描画
第10章 結論と将来の方向