出版社内容情報
才知には富むが無学な作家とされてきたセルバンテス像を覆し,その思想をヨーロッパ的知性の文脈に位置づける。セルバンテス学に革命をもたらした幻の名著の完訳。
内容説明
セルバンテスを覆っていたスペインの“栄光の神話”を引きはがし、ヨーロッパ的知性の文脈に位置づける。
目次
第1章 文学的指針
第2章 表現された現実に対する批判と表現者
第3章 文学的主題としての“過ち”と“調和”
第4章 神の内在的原理としての自然
第5章 その他のテーマ
第6章 宗教思想
第7章 道徳観
第8章 結論